認定スクールでの研修を終えて

外来看護主任 北田 淳子

私は、この度宮城大学認定看護師スクールで、約7か月間の皮膚・排泄ケア分野の教育過程を終えて戻ってまいりました。
振り返ってみると、本当にあっという間でした。

昨年の今頃に合格発表があり、入学が決定して「やるしかない」と決意を新たにしたこと、その直後に起こった東日本大震災。仙台も被災地となりました。
4月に入って住居も決まり、6月には仙台へ。10数年ぶりの一人暮らしにわくわくしながらも、講義やレポート、テスト、実習、論文作成などなど・・・
まさしく「女子大生」として生きてきた怒涛の7か月間でした。
苦しいこともありましたし、もうだめかもしれないと何度も思いました。
そんな時に心の支えになったのは、家族、友達、教員、スタッフの皆さん、そしてスクールのクラスメイトの皆さんでした。
特にクラスメイトの皆さんとは、昨年の漢字として発表された「絆」で固く結ばれていたような気がします。
「同じ釜の飯を食う」という言葉がありますが、まさにその通りです。喜怒哀楽を共にしてきた仲間たちは一生の宝物となりました。

私が学んできた皮膚・排泄ケア分野は、「創傷」「オストミー(ストーマ)」「失禁」の3つに大別されます。
創傷は褥瘡だけではなく、閉塞性動脈硬化症や糖尿病による壊疽、また気管切開部や胃瘻などの瘻孔も含まれますので、まさに「頭の先から爪先まで」幅広く関わっていく分野になります。全分野に共通しているのが、「スキンケア」です。

私はまだ認定看護師ではありません。認定看護師認定試験を受験する資格を得ただけです。
そんな私が認定看護師の役割を語るなどおこがましい話ではありますが認定看護師には3つの役割があります。「実践」「相談」「指導」です。
リーダーとして必要なのは、まず自分で実践し、結果を出すこと、そしてスタッフの良きアドバイザーであることです。スタッフとは看護師だけではありません。
チーム医療の重要性が叫ばれて久しい昨今、医療従事者およびコメディカル、事務部門などとの連携を大切にし、患者との架け橋的存在を担うのが、認定看護師の務めであるとこの半年間で痛感させられました。

アインシュタインの残した言葉があります。
「学べば学ぶほど、自分が無知だったことに気づく。気づけば気づくほど、また学びたくなる」
私は、褥瘡にかかわってはきましたが、スクールに通って講義を受けるうちに、自分の知識のなさに驚愕しました。そして、実習でもそれを思い知らされました。
褥瘡を例に出すと、褥瘡は形成するのも治癒するのにも原因があります。
それは、「創」だけに着目していては決してわからないことです。
創のアセスメントはもちろん、全身状態や栄養、皮膚の状態、アライメント、ポジショニングなど複合的な観察やアセスメントから情報を分析・解釈し、問題を抽出し、計画を立て、エビデンスに基づいたケアをして初めて「ケア」と言えるのです。
そのことに気づいた今、さらに研鑚を積まなければいけないと思っているところです。
現在、泌尿器科外来に籍を置きながら、病棟へも出向き、ストーマケアや褥瘡にも携わらせていただいております。ありがたいことだと思っております。
しかし、行き届かない面もあり、スタッフや患者さんにもご迷惑をおかけしています。自分が歯がゆく思うことも多々あります。
そんな私をいつも温かく見守ってくださり、心から感謝するとともに、きっとWOC(皮膚・排泄ケア)認定看護師になって恩返しができれば、と思っております。




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